忘れてた、幼い頃の記憶。 なんで忘れてたんだろうとか思うくらいに鮮明に思い出せた。 「…啓太、ごめん」 私の言葉に、啓太がニッと笑った。 「私たち、幼なじみなのに。ずっと忘れてた」 啓太は私の頭をポン、と叩いて、 「思い出したみたいだから、許す」 ムカつくくらいに上から目線で言った。