啓太SIDE

――なっ、なにをっ…!?んなわけないでしょうが!!

 帰宅後も、千花の言葉が耳の残って離れなかった。

 なんであんな言い方されなくちゃいけないんだよ…。

 っつぅか、あの態度からすると、アイツ…。

「はぁー」

 ため息をつくと、母さんが台所から大笑いした。

「なんだよ!」

「久しぶりに千花ちゃんと会ったんでしょ?ゆうべはあんなに楽しみにしてたくせに。なんかあったの?」

 母さんは、おせっかいだ。

「別に!」

「もしかして、千花ちゃんにカレシがいたとか??」

 意味わかんねぇ。

 アイツにカレシなんか、できるわけねぇし。