「じゃあなんで、私以外にもカノジョがいるのか、教えてよ!」

 私の言葉に、龍太が「え?」とかすれた声を上げた。

 私のことだけを愛してくれてるなら、六月七日、なんで女の子と電話してたの…?

「愛梨って子と、仲良く話してたじゃない!」

 私の言葉に、龍太は小さく笑った。

 な、何が…

「おかしいの?」

 私の言葉に、龍太はクスクス笑いながら、

「梨桜って、昔から本当に変わんないなぁって思ってさ」

 バカにされたような気がして、私はムッとした。

「意味わかんないっ!」

「じゃあ、意味がわかるまで何回でも言うよ?梨桜ってかわいい」

 さっきと言ってることが違う。

「言ってることが違うじゃない!」