「でも…」

 私が、迷っていると、

「むしろ、奢らせてくれよ。奢りたいから、持ってきたんだし」

 佳主馬くんが言った。

「うん!」

 入った店は、簡単スイーツのお店。

 女の子向けの、かわいらしいお店。

「どれがいい?」

 佳主馬くんが、差し出されたメニューを見つめる。

「うーん、どれにしようかなぁ…」

 私が呟くと、佳主馬くんが、メニューを取り上げた。

「うん、これがいいかな」

 ?

 私の頭の中に、クエスチョンマークがポコン、と出てくる。

「これください」