「この前ね、昴とかるたしたんだぁ!読み札にね、犬も歩けば棒にあたるってあったの!」 …いろはかるた、の方か。 俺は、相槌を打った。 「そのあとね、コンビニに行く途中で犬見かけたんだ!すごくかわいかったんだよ!」 なんとなく、話の流れからしても、話の結末がわかったような気がした。 「…で、どうしたんだ?」 「でね、犬が歩いてたら、本当に棒にあたってたの!」 …リアル! 予想外だ。 そのとき、かすかに聞こえた。 梨桜の部屋から、啜り泣く声が。