私は、Uターンしようと回れ右をした。

 直後、バランスを崩す。ここの廊下は滑りやすいんだった!!

 …私のどんくささには、ほとほと呆れました…。

 私は、廊下に尻もちをついた。

「ぎゃっ」

 いったぁぁぁぁい!お尻打ったぁぁぁ!

 って、騒いでる場合じゃないよ!

 龍太にばれたらどうすんの!

 なんて慌てて立ち上がろうにも、腰が痛くてうまく立てない。

 ドアが、バンッと勢いよく開いた。

「!」

 ドアの向こうから出てきたのは、麗さんだった。