龍太SIDE 梨桜が俺の前から姿を消した。 道路の向こうへ立ち去って行く梨桜を見ることができなくて、俺は俯いていた。 なんであんなこと言うんだよ…。 プールで梨桜が佳主馬を振った時、俺にもチャンスが到来したって思ってた。 だけど、関わらないで、たった一言で俺の気持ちはガクッと沈んだ。 俺、何かしたか? 梨桜のこと、好きなのに。 大好きなのに。 一番傷つけたくない存在なのに。 気付かないうちに俺は、梨桜を苦しめて、傷つけていたのかよ…。 俺は絶望して、その場にしゃがみ込むしかなかった。