梨桜が言った。

「お金とか、顔とか、そんなの全然関係ないじゃん!恋って、もっとピュアなものじゃないの!?私は、そうだって信じたい!自分が好きだって思った人をずっと好きでいたいの!」

 梨桜…。

 俺は、プールに戻った。

 まだ、胸がドキドキしてる。

 会話の流れからしたら、梨桜は俺のこと…?

 否、まだわからない。

 だけど、まだ望みはあるってことだよな。

 俺は、安堵のため息をついた。