「これは…本物?」

〈やはりな。折助がさっき読んだのは、昔うちにあった御神木の話だ。」

「御神木…」

〈今、なぜか実際に目の前にあるこの木だ。あの本、もう一度読んでみてくれないか。最初から。」

「この本は、3さつでひとつです。

だから、3つの約束があります。


1.はじめに、残りの2さつを見つけること。

2.読む時は、3人で声に出して読むこと。

3.おわりに、1つの謎を解いてください。


昔、一本の御神木があった。

それはそれは、無茶苦茶なご神木だった。

春は梅と桜の花を咲かせ、(花びらの効果音)

夏は枝垂れ柳となって皆を涼ませ、(ひるるるる~♪)

秋は紅葉とイチョウの葉が色づき(さわさわ~♪)、

冬はなんとクリスマスツリーになった(チャッチャラ~♪)。」

[なんだこれ!

木が、読んだとおりに変わっていってるぞ。

なんで籾の木に電飾が実るんだよ。」