キーンコーンカーンコーン♪
「ね~、加奈子~。今日近くの公園で遊ばない??」
加奈子は、私から目をそらして言った。
「あ~・・・、ごめん!!今日はピアノなんだ!!」
「あ~・・・そっか・・・。」
「ホントごめんね~」
「い~よ~、また今度!!」
「うん!!じゃーねー!!!」
私、本当は知ってるんだ。加奈子のピアノの日は、
水曜日だって。
でも今日は、木曜日。
加奈子の嘘つき。
さぐってやる!!!
私は家に帰ると、勢いよく、走って後を追った。
交差点で楽しそうに喋っていた、加奈子が見えた。
あのふわふわで長い髪で、ピンクの服を着ているのは絶対加奈子。
じゃあ、隣で喋っているのは???
「・・・・、太一君・・??」
太一君は、明るくて、クラスのみんなから人気あるし、女子にも人気。私も実は、
太一君が好き。
なのにどうして、加奈子と喋ってるんだろう。
加奈子は私の気持ち知ってるくせに。
裏切り者。
裏切り者には
罰を与えなきゃ。