「ただ・・・いま・・」

「あら!早いじゃない!!」

「う!うん・・今日4間までだったんだ!」

「えっ!それなら言ってくれればいいのに!お昼買ってないわよ?」

「うん。いらない」

「えっ?!ちょっと!!」

ばたばたと2階に駆け込んだ。ばたんっと強く扉を閉めて唇をかみ締めた。


「・・・、ははっ・・・」

・・・・RRRR・・・RRRR

「!!」

電話!?

「きっと学校だ・・・・・、どうしよ・・」

「・・・・・」

お母さんの大きな声が聞こえる。

「ちょっと!!降りてきなさい!!!」

「ばれた・・・・」

どうしよう・・・・

『にゃあ~』

「ミミ?!」

ミミとは、私が飼っている猫だ。

そして、ミミは片手を窓に指した。

「え・・?」

まるでココから逃げろと言っているようだった。

「ミミ・・・・ありがとう・・」

『にゃあ~』

それはまるで、「気にすんな」といったようだった。


少し涙目だった。

         たっ

「はあ・・・」

深く深呼吸をして、呼吸を整えた。

「さっさと行かねえと母ちゃんが来ちまうぞ。」

「・・、え?」

ココの部屋にはミミと私しかいない・・・

「ミミ・・・」

「にゃあ~」

「・・・ありがとう!!!」

すっと、窓から飛びたった。

飛びたった瞬間にお母さんが私の部屋を開けた。