今日は珍しく、何もされなかった。
上履きも大丈夫だったし。
机もセーフ。
いったいどうしたんだろう。
まさか、やっとやめてくれたの??
また、仲間に入れてくれるの??
今日、声掛けてみようかなあ・・・。
少し、顔がふふふと、笑ってしまう。
「理科室に移動してくださーい!」
みんなは、友達といったり、先生と喋りながらいったりしている。
私の周りには当たり前。だれもよってこない。
よし・・・
「あの・・・。樹里ちゃんたち・・・一緒に行っていいかなあ?」
樹里ちゃんは一瞬ポカーンとして
ふっと、鼻で笑った。
そのとき、背中から悪寒がはしった。
「・・・・、きも・・・」
ぼそっと、私に向かって言った。
そして、ぱたぱたと、はしっていった。
どうして・・??
どうして・・??
チャイムが鳴るのに
私は
教室にへたり込んだままだった。