次の日ー
周りの人からの視線が痛い。
重たい鉄の扉みたいな、教室の扉を開く。
騒がしかった教室が一気に静まる。
「あ・・・。」
1人の女の子が勢いよく、立ち上がった。
「・・・、て・・・」
「え?」
「出てってよ!!!!!」
「どうして・・・??」
女の子は、仲の良かった、奈留だった。
「あんたのせいで、太一君が死んだじゃない!!」
奈留がわあっと泣き出した。
「あんたなんか・・・・」
やめて。それ以上言わないで。
「あんたなんて・・・・」
お願いー・・・。
「消えちゃえっ!!!!!」
その1言が、私の胸に突き刺さった。
それは、音を立てながら。
ああ、そうだった。
奈留は、太一君のことが好きなんだっけ。
パンッと、頬を強く叩かれた。
ナミダがブアッと、出てきた。
「ごめんなさい・・・・、ごめんなさいっ・・」
そのことばは、誰にも届かなかった。