車の多い交差点に来た。
ゴーゴーと、音を立てながら、走る車におびえてしまう。
加奈子の霊は、さっきからぶつぶつ何かを言ってる。
何を言っているかは分からない。
けど、私をすごい目つきでにらんで言っている。
すると、加奈子の霊が、私の隣に来て言った。
『おまえの大事なもの、奪ってやる。」
「えっ??!!」
大事なものって、まさか・・・。
太一君??!!
どうしよう!!太一君が殺されるっ!!
だけど、加奈子は、私の後ろに来た。
『死ね。』
ドンッと、私の背中を押した。
信号機が照らす色は・・・・
赤。
真っ赤か。
燃えているみたい。


