「あの…あの、ね。」 ……最後なんだから、ちゃんと言わなきゃ。 ちゃんと、柊くんを見て…。 少し深呼吸をして、自分を落ち着かせる。 信号が赤になり、二人の足が止まった。 「柊くん…。」 私は顔を少し上げ、柊くんの目を見つめて言った。