亮治はしばらく目を丸くして、僕を見ていた。 そしてふわっと微笑んだ。 「参ったな。凄い口説き文句だ。」 「欲しいモノを聞かれたから」 亮治は歩み寄り、ベッドに腰掛ける。 「どう?僕にプレゼントしてくれる?」 「もちろん。その代わり、今年は私もプレゼントが欲しい。」 「何?」 亮治の手が僕の頬に触れた。 「優斗…そして君の未来も」 「亮治の方が欲張りだね。」 「何と言っても五年分のプレゼントだからね。いいかな?」 僕は返事の代わりに、そっと彼の唇にキスをした。 ――END――