水族館の中に入れば、悠太もあたしも大はしゃぎ。
そこら辺にいる小学生とかと同じレベルかも。
「ぷっ」
「なに笑ってんの?」
「ん? 結花に似てるのみつけてさ」
「え? どれどれ」
「あれ」
悠太が指指した方をみると、ぷっくりと頬を膨らませているマンボウだった。
「全然似てない〜っ!!」
「似てるって」
「どこが?」
「ん? ぷっくりとしてるとこ?」
「なにそれーっ!!」
ムッと言い返すと、悠太は笑って言った。
「まぁ、強いて言うなら、可愛いとことか?」
悠太の言葉に、あたしはカァァッと顔が熱くなる。
そんなこと、サラッと言うなんて、ずるい。
決意が、揺らぐ。