「まあ、イヤなら来たらいいだけの話じゃない。じゃあね」 あたしはバイクにまたがるとエンジンをかけ、そのまま走って行った。 なんか倉田が元気になったら中学生の頃のあたしを救ったみたいな気分になり、とても気持ちが晴れやかになった。 明日、10年前の分のリベンジをしてやる。 間違った大人の勝ちには死んでもさせるつもりないから。