「電柱に隠れるとかいろいろあるでしょ!?教室入ったら……まあ明日は多分うまくいったら一日自習になると思うし」 「なんで自習になるんだよ。何する気!?」 「明日のお楽しみってとこかしらね」 あたしは華麗に微笑んだ。 「んじゃあたし帰るわ。見送りなさいよ」 「それ客が言っちゃダメだろ……」 倉田はケンカのときにできたであろう頬にある傷に貼ってある大きな絆創膏をさすりながら言った。 「いいから見送りなさいよ」 あたしと倉田はマンションから出て、バイク置き場に移動した。