倉田が住んでいるという町に着いたあたしは、バイクから降り、地図を見ながらバイクを押して歩いていた。
倉田が住んでいるというマンションは案外早く着いた。
エレベーターで二階まで上がり、“倉田”の表札を捜す。
あ、あった。
インターホンを押そうとすると、中から中学生くらいの女の子が出てきた。
「どちら様ですか?」
「私、夏夜くんの担任の望月と申しますが夏夜くんいらっしゃいますか?」
「お兄ちゃんの担任の先生ですか。いつもお兄ちゃんがお世話になっています」
女の子はお辞儀をした。
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