「いや。澄江さん。俺が悪いんだ。そもそも、こいつは

あとから聞いた。そうしたのは、俺だ。俺の甘さが

さくちゃんを傷つけた。俺も同罪だ・・・済まなかった」

すけさんが、頭を下げる

「それで、さゆりが継いであとは、以前のままとは

いかないよね」

蓮の言葉が、冷たく刺さる

「あーあのふたりは、二度と一条の敷居はまたがせない

本人たちにも、松平に謝って許してもらえるまで

敷居はまたがせないと言ってある。」

えっ

「じゃーどこに住むんだい?」

おじいちゃんが、聞く

「さぁー自分たちで家を立てろって、放り出した

それに、もーここに戻っても、あいつらに居場所はない

これだけ、子供達から見放されたんだからなぁ

なーしょうちゃん。俺は、子供の育て方を間違った

でも、孫たちは全員桜の見方になり、親を放り出した

そんな、孫たちを信じてもらえないだろうか?

あいつらは、桜を守ることに必死だ

桜が兄弟の中心だ。あんな親でも、一人も間違わないのは

桜が、促し正してくれたおかげだ

あいつらから、兄弟を奪わないで欲しい」