「なんかー拍子抜けだなぁ」

「うん」

「ってか・・・気づけよなぁ・・・」

「・・・・・ごめん。でも、八月頃って忙しかったし・・・

逆算しても、この頃そんなことあったかなぁ・・・・」

「・・・・多分あった・・・」

いや・・・あった・・・絶対

あれだ!

酔っ払った桜を、拉致ったときだ

ゼッテー言えない

あの日、何事もなかったように

着替えさせて、寝たし

桜、次の日記憶がないって言ってたし・・・

「ねー蓮・・・何か隠してない?」

「ない!」

「本当に?まーいいか。ベビィーちゃんに

会えると思うと嬉しいー」

優しくお腹に手を乗せる桜

「本当だなぁーでも、みんな驚くだろうなぁ」

「そーねー。でも、いい知らせだから

喜んでくれるわ」

「・・・喜びすぎて、間違いなく今晩宴会だ」

「・・・・・・・そうね・・・・」

その日の夜

松平家に集まった両家

報告を聞いて、飲んで、飲んで乱舞して喜び合いました