君からの、優しさが。





「とにかく.......お母さんともう一度話し合ってみたら?」




「うん、頑張ってみる」




精一杯の笑顔を渚に向ける。




「じゃあ、渚、ありがとうっ」



「ううん、頑張って撤回してもらわないと困るからねー」




ニカッと可愛く笑った渚と別れて自分の家へと向かう。






玄関で深呼吸をしてお母さんがいるリビングへ。





「お母さん.............」




リビングにはさらにタバコの匂いが漂っていた。



お母さんの寝てるソファーの隣にはビールの缶が3本増えていた。





「今更何のよう?」



ボーっと天井を見ているお母さん。