君からの、優しさが。





反射的に振り返ってリビングのドアを見る。




「来て」




姿が見えないお母さん。


声だけが聞こえる。




少しだけ、怖かった。



多分今のは会話とはいえないけど口をきいたのは5日ぶり。





大丈夫。



スカートのポケットに入っている港からのネックレスを握る。



リビングのドアを開けると小さな明かりの中、ソファーに寝転がってるお母さん。



少しタバコのにおいが鼻にくる。



「.......何?」



天井を見ているお母さん。





「離婚することにさぁ、したから」