ケーキを食べ終わって港がお皿をキッチンに戻しに行く。 さっきもらったネックレスをもう一度見る。 嬉しい。 今の私には十分すぎた。 嫌なことも親のことも、忘れさせてくれた。 他の人から見れば、たったそれだけのこと。 でも私から見れば、幸せすぎて涙が溢れそうなこと。 「椎っ!?どした?」 キッチンから戻ってきた港は私を見るなり慌てた。 「なにが?」 「何ってお前...泣いてるじゃん」 泣いてる?私が?