「行くっ」
そう叫んだのはいいが今は授業中・・・。
皆がこちらを向く。
そんな中、千里だけがニヤニヤ笑っている。
「どこへ行くの?松岡さん」
先生があきれた口調で言う。
「あっ寝ぼけてました・・・」
「そう」
あ~怖っあの先生苦手なんだよなぁ
「言ってくれるの?」
隣から輝の声が聞こえた。
「うんっもちろんっ」
私は弾んだ声で答えた。


「どうしよぉ~(泣)」
休み時間になったとたん私は
泣きながら千里にしがみつく。
「もうっどうしたの?」
「輝とデートするんだけど・・・」
「おぉ、よかったじゃん!!」
「うんっありがとう、じゃなくて・・・、私、可愛い服とか持ってないし、ファッションセンス悪いから、よかったら買い物付き合ってくれないかな~?とおもって」
「ふ~ん、まぁ、いいよ」
「本当?やったぁ、ありがとう千里!!」
「じゃぁ、いつにする?私、来週の土曜日空いてるけど・・・」
「あっその日私部活ある、日曜日は?」
「日曜日は用事あるから・・・
じゃあ・・・再来週の日曜日は?」
「その日、デート」
「えっ?じゃぁどうすんの?」
「・・・千里様ぁ~」
「もうっ、じゃぁあんた部活休みなさい!!」
「えぇっ?」
「嫌なの?ふぅ~ん・・・じゃぁ私服ださくて輝に幻滅されてもいいんだぁ~、
まぁ私には関係ないけどねぇ~」
「部活、休ませていただきますっ」
かってに言葉がでていた。千里うまいんだよなぁ、こういうの。
はぁ・・・でも千里と買い物かぁ、楽しみだなぁ♪


千里side
苺がデートかぁ・・・いいなぁ。
私も行きたいな・・・剛と・・・。
まぁ、まだ好きかもわかんないし告ってもいないんだけどね☆
「千里~」
苺が来たみたい。
今日は苺と約束をした日曜日、でも、
「苺ぉ??遅い!!!!!」
「す、すいましぇん・・」
「まぁ、いいけど」
・・・それにしても・・・苺ファッションセンス悪いとか言ってたけど、
私より断然いいじゃない!!
しかもいつも制服だから分かんないけど足細いし、背は私より低いのに
中一?って疑うぐらい胸が・・・・・
「千里・・・?やっぱりまだ怒ってる?本当にゴメンね」
「えっ?あぁうん・・・」
その後苺と買い物したけど何を着せても似合う・・・。
で、結局苺が買ったのは、白のポンチョに茶色のキュロット、ショートブーツ・・・。
可愛すぎる~。
いいなぁ苺・・・・・。


輝side
まさか苺と誕生日が同じだなんて思わなかった。
でも逆にラッキーだった、誘う理由が出来たから。
楽しみだなぁ、なにを着ていこう♪