「もーっ、オージ君ったら」 女の子達の笑い声が沸き起こる。 女の子達がオージを取り巻いて歩いて行く。 オージはここでも、童話世界のキラキラ王子のように振舞ったままらしい。 それでも、その見た目のせいか、モテてるようだ。 あたしは、やっとその姿を見つけた。 大学までやってきて。