起き上がって、背中を見ながら、手を回す。

・・・ない。

普通の背中で、

さっき生えた羽根はどこにもないようだった。

ユメ?

ものすごく、リアルだったんですけど。

それから、現実に戻る。

ハッとして、目の前を見る。

マヤ、がいる。

・・・マヤ!

おさまりかけていた心音が、また、

暴れだす。