☆
バクバクなっている自分の心臓の音。

それに重なって、音がしていた。

何の音だろう。

あ、そうか。

ノックだ。

気がついて、目を開ける。

すると、ドアが開くところで、

マヤが心配そうな顔で、入ってくる。

「大丈夫?サラ」

あたしはハッとする。