わ。

どうしよう。

頭の中、幸せすぎて許容量がオーバーして、真っ白だ。

「一緒に、帰ろう。人間界に」

微笑んで。

でも、

心の中がザワめいた。

何だ、この感覚。

知ってる感覚。

不安に駆られて、マヤに手を伸ばした。

でも、そのときは、

マヤの後ろに巨大な紫の腕が現われていて。

あたしの手がマヤを捕まえるより前に、

マヤは消えてしまった。