「おーいっ、柚希ー‼」
「ん…あ、唯乃‼」
柚希が学校の門をくぐると、掲示板の前にいる、親友の三崎唯乃が、柚希に向かって手を振った。
柚希は走って唯乃のところへ行く。
「クラスどうだった?」
「秘密ー。自分で見なよ」
「えー⁉無料だよ。人いっぱいだし」
柚希は背伸びをした。
クラスを書いた紙は、掲示板に貼ってある。
だけど、人が多すぎて、背が低い方の柚希には見えない。