笑顔のsign



…二年前
私、ユリは中学2年の頃のこと。
母、父は幼い頃に事故で亡くし21歳の兄ソウタ
と二人っきりで暮らしていた。

大好きだった。
お兄ちゃんは優しくてかっこよくて何でも出来て…

私のたった1人の家族だから


…なのに何で…あの日…あんな事になったの…?


私のせいで兄ソウタは………死んだ。








あまりにも突然のこと過ぎて理解が出来なかった。

…学校の帰り道、確か夜の8時くらいだったはず。
もうすぐテストだったために友達の家で勉強していた。
遅くなるとお兄ちゃんに電話を入れていなかったから急いで友達の家をあとにした私。
はあ…はあ…
「ヤバい…怒られる…!!」
ケータイを見るとお兄ちゃんからの着信がいっぱいあった。

…さっきまで歩いていた商店街を抜け、私が住んでいるアパートが見えて少しホッとした。