おい、苺やろー・・・。どうゆうつもりだ・・・・。
今屋上で、「赤(私の髪の色)VS苺(ピンク)」の決戦が
始まるー・・・・。
「先輩ー・・・、紙飛行機ってさー・・・」
「はあ!?」
「最後まで聞いて!!」
怒鳴られた・・・。
「はい・・・。」
語りだしたし・・・。
「紙飛行機って、ホントの飛行機より安心で早く飛ぶのに、あっちの飛行機の方が
みんなに愛されてる。そう考えたら、かわいそうじゃない??」
「今の私みたいに。」
え??
花梨がかわいそう??
ははっ。笑わせてくれるなあ。
花梨はフッと、鼻で笑って言った。
「私、実は、整形してるの。」
「え・・・??」
「本当は、これ以上ないぐらいブスで・・・。ドイツへ行って仮面を買ってきたの。」
「今の私は、「かわいい&美少女の仮面をかぶった女」なの。」
「仮面をはずすことで、みんながとうざかっていくの。だから私はこの仮面をはずさないんだ。」
あのオーラーは・・・まったくの嘘の仮面!!??
私は、少し笑って話す花梨の顔は泣いてるように見えるんだ。
「ずっと前に捨てた仮面はもう、用無し。それが、いまの私なの。」
「そんな・・・。」
「ああ・・・、あと・・・。」
まだ何かあるの??
「わたしは最初ッから、あんたが大っ嫌いだった。」
「え・・・???」
「ずっと見てた・・。なのに「裕介先輩」は、こっちをずっと見てくれない!!」
裕介!!??まさか・・・、花梨はずっと、裕介のことを・・・・??
「それが、どうしてだかってわかったの。」
「全部、あんたのせいだって!!!」
ああ、そっか・・・。なるほど・・・。
ずっと、花梨が裕介に思いを伝えられなかったのは、私が近くにいたからなんだ・・・。
「まるであんたは、裕介に愛されてる・・・。ううん、みんなに愛されてる飛行機ね。
で、わたしは、惨めで偽者の、紙飛行機よ・・・。」
どうしてそんなこと言うの??
そんなことを言うのは、
自分を殺しているみたいじゃんか。