「きゃあああああ!!遅刻ううううう!!何で起こしてくれなかったのお!!??」
「あら!人聞きの悪いこと言うんじゃないよ!!おこしたツーの!!」
ばたばたと音をたてて写真に向かっていう。
「いってきますっ!!」
笑ってる。返事は無い。聞こえたらいいのに、なんて。思ってないけど。
聞こえるはずが無い。笑っているお父さん・・・。
三嶋可愛、16さい、母と姉と3人で暮らしてます!お父さんは昔、わたしが5さいのころ車に引かれそうになったわたしをかばって、引かれた。大好きだったお父さんが目の前で真っ赤に染まった、優しい笑顔。お母さんは一生懸命「可愛のせいじゃないよ。大丈夫よ。可愛は何も悪くないわ。」・・・。なんて。
笑って。泣いて。済まされる?ううん。絶対無理。怖いんだ。
私はとにかく『ポジテブ』で、事故のときも『大丈夫大丈夫』って唱えてた。だから私は見事に、強がり女子になってしまいました。物静かにすごす学校は平和。ああ、私のなかで閑古鳥が鳴いているわ・・・・。(くるっぷ~♪)あははは。私がいなくても地球はまわるううう・・・・。なんて・・・・。暗いなあ。さあ!ポジテブ!ポジテブ!!
あははははははは・・・。作り笑いはしたくない。素顔のまま。本当であって笑顔だと思うから。いつもは笑わない。耳より少し上にしばったツインテールを見直して、元気よく「いてきまああすっ!!」
「あんた『いってきます』て、何回言ってんの??さっさと行く!!ほらほらっ!!」
お姉ちゃんの熱い手が私の背中をぐいぐい押す。ふふふふっ。1人で笑って気味が悪い。
こんな小さな優しさ少し『誰かさん』ににてる。
キーンコーンカーンコーン♪
「っつぱあ~!!ぎりぎりセーフッ!!」
「あはは!!セーフじゃないよ~。もうお昼だよ~。」
「まじっ!!??あっちゃ~!!テヘ☆」
あはははははは~
あっ!・・・・。お弁当・・・・。玄関だ・・・。
「ぎゃああああ!!お弁当忘れてしまったああああ!!」
スッと、ココアみたいな髪をした少年・・・いや・・・。憎たらしいクソガキがスッと通った。
「なに~!おまえ弁当忘れたんだ!!(笑)おまっwww」
「うぜっ☆」
こいつは幼馴染で隣に住んでる里島裕介。めっちゃ私をからかってくるバカ。赤点とっても平気とかまじアリエンティー(笑)私だったら隠す努力ぐらいするなあ。本当馬鹿で、
無神経で・・・・それで・・・。
「忘れたんならやるよっ!俺、購買からパンかってくるし♪」
(ニコ・・・♪)
「・・・・。ありがとぅ・・・・。」
「おう!!」
私の頭をぼさぼさにしてゆーすけは購買へ行った。このココロがキュってするのは・・・まさか・・・・恋なの・・・??しらねええよっ!!


