だけど、と、今度はちょっとだけ困った顔。

「その先輩はみんなからの人気者だから、私なんかは全然眼中にないって感じです。」

「…そう?俺はそんなこと無いと思うけど。」

「え?どうしてですか。」

「だって、君はすごく可愛いよ。」

「え、」


かーっと赤くなる顔。からかわないでください、とちょっぴり睨まれた。


嘘じゃないのになあ…。
白い肌に大きな目と長い睫毛。華奢な体もふわふわの髪も、すごく可愛い。




「いつかは、この想いを先輩に伝えたいんです。だから良かったら、これからも相談にのってくださいね。」

「ああ、じゃあまた。」





そうして、彼女を独り占めできるたった15分は今日も終わってしまうのだった。