「ハルナ、帰ろ」 「うん」 今日は野球部いないかな?とちょっと 期待しているあたし。 浮かれすぎてたかもしれない。 玄関で、あたしとハルナが目にしたのは・・・ 「湧くん!!」 「はいっ?」 ー・・・そう、千夏さんと湧。 千夏さんは今日、面談があったから 残ってたらしい。 「どうしようハルナ。早く帰んなきゃ また傷付いちゃう」 「・・・そうだね」 こういう時、耳が良いのって嫌だ。