きみと恋の予感



わからなくなった私は


「全然分かんない!!ここどこなのよ!」


とヤケクソで叫んだ
どうせ誰もいないんだし!
すると、誰もいないはずの庭から



「うるせぇな!ここは庭だっつうの!」

と誰かの声が聞こえた


「きゃぁ!ゆうれいがいる」

私はずっと後ろに後ずさりした。
さっきまで誰もいなかったじゃない…

だってこんなところに誰かいるはずないもん


だって今、入学式だし!


すると


「はぁ、うるせい女。誰もいないと思ってここでさぼってたのによ」


男子生徒は背伸びをして起き上がるとこっちをギロッと睨んだ