【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~

久しぶりに会ったせいか、ここが廉君の別荘のせいか、それともボサボサの寝癖もなく、コンタクトですっきりと身なりを整えているせいか

廉君がいつもより、ずっと男らしく堂々として見える。

それだけでもあたしの心臓はヒートアップしっぱなしで、傍目にもバクバクと胸が上下していることがわかってしまう。

ああもう、廉君の視線が痛いよ。

きっと少し困ったような複雑な顔をしているのは、あたしの心臓がすごい勢いで跳ね上がっているのを見て驚いているんだろうな。

胸元の開いたサンドレスなんて着なきゃ良かった。

普通に着ている時は気付かなかったけど、ギュッと抱きしめられると大きく谷間を作ってしまう。

生成りの柔らかな白に真っ白なレースの縁取りがとても綺麗で一目で気に入ったこのサンドレスは、おばあちゃんが買ってくれたものだ。

毎日のメールの中で、そのことに触れた時、早く見てみたいと返事があったから、早速着てきたけれど…

……こうなってしまうとなんだか

エッチ…っぽくない?