【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~


その時、フワリと温かな感触が手の甲に伝わった。


『香織…どうか…ずっと僕の傍にいて』


廉君…


あたし…傍にいてもいいの?


『僕が命に代えてもきっと護るから…』

廉君…


あたし…あなたを好きでいてもいいの?


手の甲に柔らかな唇の感触を感じたとき、それまで動かなかった身体が、指先から溶け出すように開放されていった。


還りたい


あなたの腕の中へ


あなたが好き


ずっと傍にいたいの