【長編】Little Kiss Magic 3~大人になるとき~


まるで金縛りにあったように身動きが出来なくて、立っているのか横になっているのかも分からない。

…あたし…死んだのかな?

廉君の温かな腕はいつの間にか消えていて、ゾクリと冷たいほどの白さに病院で目覚めたときの、苦しげな廉君の表情を思い出した

護りきれなかった自分を責め、涙を流していた廉君。

彼が苦しむ姿を見たくなくて、別れを決意したのに…
これじゃ何の意味も無いじゃない。

あたしが死んだら廉君は哀しむわ。
きっと、あの時以上に自分を責めて、一生苦しみ続けると思う。

嫌よ…そんなの嫌。

お願い、神様。

彼を哀しませたくないの

どんなに苦しくても

どんなに辛くても

絶対に耐えて見せるから…

お願い…

彼の元へ還して

もう二度と、あんなに哀しい顔をさせたくないの…