香織が無事で今、僕の腕の中にいる―…

まるで夢を見ているようだった。

これが現実だと確かめたくて、抱きしめる腕に力を込める。

柔らかな髪に唇を寄せて、僕は誓った。



香織…



君は僕がきっと護ってみせる


もう二度と手放したりしない


たとえこの手を血に染め…


魂を代償にすることとなっても―…。