「……紀之さんには無理だ。あなたは優しすぎる。
闇の力を継承するのは並みの精神力では無い。
力に呑まれて使い方を誤れば、あなたはおじい様と同じになる。
他の方法を考えたほうが良い」
「他の方法? そんなものこの数年ずっと考えてきたさ。
考えに考えた一番犠牲が少ない確実な方法だ。
お前だってそう思っているはずだ、廉」
「……リスクが大きすぎる。あなたが春日を継承しても、闇の力を統御(とうぎょ)出来るほど冷酷になれるとは思えない」
「力に呑まれ俺がジジイのようになったそのときは、お前が俺を殺してくれ」
「紀之さん!」
「百合子が瀬名家に引き取られず、自分の親も血筋も一族の事も何も知らずに何処かの施設ででも育っていれば…今頃誰かに恋をして普通の女の子として幸せに生きていたはずだ。
俺は…あいつをこれ以上不幸にしたくないんだ」
「紀之さん…あなたは…」
闇の力を継承するのは並みの精神力では無い。
力に呑まれて使い方を誤れば、あなたはおじい様と同じになる。
他の方法を考えたほうが良い」
「他の方法? そんなものこの数年ずっと考えてきたさ。
考えに考えた一番犠牲が少ない確実な方法だ。
お前だってそう思っているはずだ、廉」
「……リスクが大きすぎる。あなたが春日を継承しても、闇の力を統御(とうぎょ)出来るほど冷酷になれるとは思えない」
「力に呑まれ俺がジジイのようになったそのときは、お前が俺を殺してくれ」
「紀之さん!」
「百合子が瀬名家に引き取られず、自分の親も血筋も一族の事も何も知らずに何処かの施設ででも育っていれば…今頃誰かに恋をして普通の女の子として幸せに生きていたはずだ。
俺は…あいつをこれ以上不幸にしたくないんだ」
「紀之さん…あなたは…」



