あたしの右手を握りそのまま頬へと押し当てる。
指の先まで冷たかった感覚が、ジンワリと温かなものへと変わっていった。
「…香織……独りにして…本当にゴメン」
「…廉…くん…」
廉君の優しさや後悔が重ねる手から伝わってくる。
その気持ちが苦しくて、痛くて…
あれだけ泣いて、もう涙も枯れたと思った涙腺が再び緩んだ。
「…辛い思いをさせたね。…僕のせいだ」
「ちが…」
恐怖からの涙ではなく、廉君が苦しむのが辛いのだと言いたかったけれど、しゃくり上げ乱れる呼吸に、思いを伝える言葉は声にならなかった。
「君に何かあったら…僕は…っ……」
唇を噛み締め言葉を詰まらせる廉君。
顔を伏せる彼の肩は震えていた。
頬に触れる右手に涙が伝っていく。
「護れなくて…ゴメン」
自分を責め、苦しげに嗚咽する彼を救いたくて
彼がそうしたように、左手で廉君の右手を引き寄せ、あたしの頬へと導くと…
そっと手のひらに口付けた。
お願い、苦しまないで…と。
声にならない思いが伝わるようにと願いを込めて…
指の先まで冷たかった感覚が、ジンワリと温かなものへと変わっていった。
「…香織……独りにして…本当にゴメン」
「…廉…くん…」
廉君の優しさや後悔が重ねる手から伝わってくる。
その気持ちが苦しくて、痛くて…
あれだけ泣いて、もう涙も枯れたと思った涙腺が再び緩んだ。
「…辛い思いをさせたね。…僕のせいだ」
「ちが…」
恐怖からの涙ではなく、廉君が苦しむのが辛いのだと言いたかったけれど、しゃくり上げ乱れる呼吸に、思いを伝える言葉は声にならなかった。
「君に何かあったら…僕は…っ……」
唇を噛み締め言葉を詰まらせる廉君。
顔を伏せる彼の肩は震えていた。
頬に触れる右手に涙が伝っていく。
「護れなくて…ゴメン」
自分を責め、苦しげに嗚咽する彼を救いたくて
彼がそうしたように、左手で廉君の右手を引き寄せ、あたしの頬へと導くと…
そっと手のひらに口付けた。
お願い、苦しまないで…と。
声にならない思いが伝わるようにと願いを込めて…



