余計なものにはなるべく触らないように気をつけて、注意深く教えられた形状の淡いブルーの鞄を探し出し、彼の元へと持っていった。
「見つかったか? ああ、ありがとう。
ちょっと待ってろ。着替えになるようなものが入っていたはずだ。
その格好じゃ救急車が来た時ちょっとマズイだろう?
何か自分で着替えでも持っているのか?」
着替えなど持っていなかったあたしは、黙って首を横に振った。
その人は鞄の中身を探ると、真新しいパーカーを取り出し、あたしに着るようにと差し出してくれる。
申し訳ないと思ったが、こんな状況なのでありがたくお借りすることにした。
車の影で破れたブラウスを脱ぎ捨て、パーカーに袖を通す。
裾が2段のフリルになったロング丈のパーカーは、ジッパーをあげるとフレアーのワンピースのようになり、スカートの汚れも隠してくれたのでありがたかった。
着替えて戻ると、彼は荷物の中から藍色の石のついた指輪を取り出しているところだった。
ホゥッと安堵の溜息を漏らしているところを見ると、さっき言っていた指輪なのだと思う。
「見つかったか? ああ、ありがとう。
ちょっと待ってろ。着替えになるようなものが入っていたはずだ。
その格好じゃ救急車が来た時ちょっとマズイだろう?
何か自分で着替えでも持っているのか?」
着替えなど持っていなかったあたしは、黙って首を横に振った。
その人は鞄の中身を探ると、真新しいパーカーを取り出し、あたしに着るようにと差し出してくれる。
申し訳ないと思ったが、こんな状況なのでありがたくお借りすることにした。
車の影で破れたブラウスを脱ぎ捨て、パーカーに袖を通す。
裾が2段のフリルになったロング丈のパーカーは、ジッパーをあげるとフレアーのワンピースのようになり、スカートの汚れも隠してくれたのでありがたかった。
着替えて戻ると、彼は荷物の中から藍色の石のついた指輪を取り出しているところだった。
ホゥッと安堵の溜息を漏らしているところを見ると、さっき言っていた指輪なのだと思う。



