僕は父の後継者として、14歳でこのプロジェクトの発案当初から関わってきた。
約3年がかりのリゾートプロジェクトがようやく実を結ぶ時が近付いている。
今回ばかりは浅井 克巳社長の息子としてではなく、このプロジェクトの中心人物として、公の場に出なければいけない。
今はこのプロジェクトに関する事だけで精一杯の僕だけど、高校を卒業すると同時に、大学へ行きながら父の会社の経営にも携わっていく事になる。
それは、巨大企業泉原グループ率いる一族、泉原、春日、浅井、瀬名、水谷の家に生まれた男子ならば、避けられない事だしそれが特別だとか思った事は無い。
人付き合いが苦手な僕には向いていないとは思いながらも、それが運命なのだと何処かで諦めていたようにも思う。
だけど、香織と付き合い始めて、僕は変わった。
自分に自信が持てるようになったし、彼女に尊敬してもらえる男になりたいと、仕事に対しても前向きな気持ちを持てるようになった。
約3年がかりのリゾートプロジェクトがようやく実を結ぶ時が近付いている。
今回ばかりは浅井 克巳社長の息子としてではなく、このプロジェクトの中心人物として、公の場に出なければいけない。
今はこのプロジェクトに関する事だけで精一杯の僕だけど、高校を卒業すると同時に、大学へ行きながら父の会社の経営にも携わっていく事になる。
それは、巨大企業泉原グループ率いる一族、泉原、春日、浅井、瀬名、水谷の家に生まれた男子ならば、避けられない事だしそれが特別だとか思った事は無い。
人付き合いが苦手な僕には向いていないとは思いながらも、それが運命なのだと何処かで諦めていたようにも思う。
だけど、香織と付き合い始めて、僕は変わった。
自分に自信が持てるようになったし、彼女に尊敬してもらえる男になりたいと、仕事に対しても前向きな気持ちを持てるようになった。



