廉君とゆっくりと休日を過ごした翌日から、あたし達はとても忙しくなった。
廉君は、7時ごろ朝食を済ませるとお仕事に出かけていく。
玄関で見送るあたしの耳元に、
「香織の手料理が待っているからね。夜は早く帰るよ」
と、言って綺麗に笑うと、いってきますとキスをした。
新婚さんのような台詞に赤面するあたしにウィンクを一つ残して素早く車に乗り込んだ彼は、ボサボサの寝癖も無く、まるで社会人のようなスーツ姿で、なんだかとても大人に見えた。
いつもの瓶底眼鏡では無く仕事用のシルバーフレームのセンスのいい眼鏡を掛けている廉君を、クラスメイトの誰かが見かけても、きっと誰も気付かないと思う。
キリッと仕事モードに切り替えて出かけていく姿に、廉君の背負っているものの大きさや、決意を見た気がした。
廉君は、7時ごろ朝食を済ませるとお仕事に出かけていく。
玄関で見送るあたしの耳元に、
「香織の手料理が待っているからね。夜は早く帰るよ」
と、言って綺麗に笑うと、いってきますとキスをした。
新婚さんのような台詞に赤面するあたしにウィンクを一つ残して素早く車に乗り込んだ彼は、ボサボサの寝癖も無く、まるで社会人のようなスーツ姿で、なんだかとても大人に見えた。
いつもの瓶底眼鏡では無く仕事用のシルバーフレームのセンスのいい眼鏡を掛けている廉君を、クラスメイトの誰かが見かけても、きっと誰も気付かないと思う。
キリッと仕事モードに切り替えて出かけていく姿に、廉君の背負っているものの大きさや、決意を見た気がした。



