オレンジ



「ちょうどベッド空いてるから運んであげてね」


「はい。」


梶谷はスタスタと歩いてベッドのカーテンを開けてからゆっくりと降ろしてくれた。


「……梶谷、ありがと。」


「ん」


「香奈もありがと。」


カーテンとかで見えないけど香奈にもちゃんとお礼をいった。


「ど〜も!」


ちゃんと回復したみたい。


「ん〜ぢゃあ、あたしらは教室戻りますわ。先生〜!あとよろしくね!梶谷〜!帰るぞ、こらー!」


「ひどいな、おい。」


呆れた顔をしている梶谷をみているとなんだか笑けてきた。