オレンジ




「はあ…はあ…」


「………」


「………大丈夫か、香奈」


あっという間に保健室についた。


香奈は全力疾走だったからかなり息切れしてる。


それに比べて梶谷は涼しい顔で立っている。


何物だ……こいつ。


「せん……せっ!」


息も絶え絶えに香奈がドアを開けた。


「あら?どうしたの?」


「花夜……はあ…はあ…休ませ…「こいつ休ませてあげてください。」


香奈のかわりに梶谷が答えた。


というより、香奈さん息切れすぎです。


あたしより重症です。