"大好きだ"


って叫びたいの、声が枯れるくらいっ。


あたしは、カレから視線をはずし下を向いた。


言葉を待つ時間が、すごく長く感じた。


けれど、あたしを包んだのはカレからの言葉じゃなくてカレの腕だった。


耳元のカレの吐息にすごくドキドキした。


「愛してた。サヨ‥‥ナラ‥‥‥‥‥‥っかよ。」


「え。」


「サヨナラなんて、言えるかよっ!」


カレがこんなにも、大きな声を出したのを初めてみた。


カレがこんなにも感情を出したのを初めて見た。