わたしの言葉を聞いて、目を合わせた二人は次の瞬間。


「あはははっ!」


二人して大爆笑。


「えっ、な、なんでっ…!?」


「だって、芹ちゃんゴミ箱の前に立ってること気付いてないから!ふはっ」


笑いをこらえながら言われて、ハッとして後ろを見ると、窮屈そうに立つゴミ箱がひとつ。


「うわぁ!ごめんなさい!」


…は、恥ずかしい!

体が熱くなるのを感じながら慌ててよけると、「いいよいいよ」と笑う竹内くんが黄色の缶を赤いゴミ箱に捨てた。